宇宙に飛ばされたライカのことを思えば、我々の不幸なんてどうってことない
1958年4月14日、米国東海岸からカリブ海にかけて、一筋の流れ星が目撃された。それは想像を絶するスピードで飛行し、明るく輝き、間もなくいくつかの断片になり、様々な色に輝きながら、夜空へ消えていった。
有人宇宙飛行の生贄として召されたライカという犬を乗せたスプートニク2号の片道飛行の最後であった。
その後も生物打ち上げ試験は続き、犬が無事帰還できるまでになったスプートニク5号に続いて、今度は人間を乗せたボストーク計画が始まり、ボストーク1号でユーリ・ガガーリンが人類初の宇宙飛行を達成した。地球を一周するわずか108分の飛行で、大気圏突入後ガガーリンは高度7000Mで脱出カプセルで放り出された命がけの飛行であった。
ボストーク2号は宇宙に25時間滞在。3号と4号は地球周回飛行中にランデブー飛行し5キロまで接近した。同様に5号6号は今度は4キロまで接近した。
ボストーク6号でには初の女性飛行士ワレンチア・フルシコアが搭乗し、ヤ―チャイカ(私はかもめ)という交信が有名になった。
※チャイカ(かもめ)は彼女のコールサインである。
ライカの正確な記録はソ連崩壊後の2002年に、関係者によって明らかになった。
そして驚くことにライカ同様に星になった女性飛行士が存在したという説がある。
宇宙船名 | 打上年月日 | 飛行時間 (地球周回数) | 宇宙飛行士 | コールサイン | 備考 |
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ボストーク1号 | 1961年4月12日 | 1時間48分 (1周) |
ユーリイ・ガガーリン | Кедр (ヒマラヤスギ) |
人類初の有人宇宙飛行 |
ボストーク2号 | 1961年8月7日 | 1日1時間18分 (17周) |
ゲルマン・チトフ | Орёл (ワシ) |
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ボストーク3号 | 1962年8月11日 | 3日22時間22分 (64周) |
アンドリアン・ニコラエフ | Сокол (ハヤブサ) |
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ボストーク4号 | 1962年8月12日 | 2日22時間56分 (48周) |
パベル・ポポビッチ | Беркут (イヌワシ) |
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ボストーク5号 | 1963年6月14日 | 4日23時間7分 (82周) |
ヴァレリー・ブィコフスキー | Ястреб (タカ) |
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ボストーク6号 | 1963年6月16日 | 2日22時間50分 (48周) |
ワレンチナ・テレシコワ | Чайка (カモメ) |
女性初の宇宙飛行 |
アキリとジョバンニのユディカ・コルディーリア兄弟によると、1961年5月16日つまり公式記録のボストーク2号の前に、つまり人類初の有人飛行のガガーリンに次いで、初の女性飛行士として彼女が挑んだというのだ。
以下、アキリとジョバンニのユディカ・コルディーリア兄弟による説をまとめたサイトいくつから引用させていただきました。
Judica-Cordiglia brothers - Wikipedia
1950年代後半のことですが、イタリア人のユディカ・コルディーリア兄弟 (Judica-Cordiglia brothers) は実験的な無線傍受局をトリノ郊外に設置しました。トーレ・ベルトという場所にある、旧ドイツ軍の防空壕を改造したものでした。その無線傍受局にさまざまな装置を持ち込み、改造したりして、ソ連やアメリカの宇宙開発計画に関連する通信を傍受することに成功したと兄弟は主張しました。
1961年5月23日、兄弟は奇妙な通信を傍受しました。動画の中で聞こえている声は、実際にユディカ・コルディーヤ兄弟が録音したものです。ソ連が宇宙開発計画で使っていた周波数から拾いました。この音声は地球の大気圏に再突入しようとしていた、世界初の女性宇宙飛行士のものだとされています。ソ連政府はこの事故疑惑について何も認めませんでした。
録音の中で女性飛行士は、故障した宇宙船が燃え上がるにつれ、「熱い」と叫んでいるそうです。世界初の女性宇宙飛行士は1963年6月に軌道飛行を成功させたテレシコワですが、事実であれば、その2年も前にもうひとり別の飛行士が存在していたことになります。
3日後の1961年5月26日。ソ連のタス通信は23日に大型衛星が大気圏に再突入し、燃え尽きたと発表した。人工衛星はバスほどの大きさだったという。“listen… listen! come in! come in… come in… talk to me! talk to me! I am hot… I am hot! what? forty- five? what? forty-five? fifty? yes… yes… breathing… breathing… oxygen… oxygen… I am hot… isn’t this dangerous? it’s all… yes… how is this? what? talk to me! how should I transmit? yes… what? our transmission begins now… forty-one… this way… yes… I feel hot… I feel hot… it’s all… it’s hot… I feel hot… I can see a flame… I can see a flame! I feel hot… I feel hot… thirty-two… thirty-two… forty-one… am I going to crash? yes… yes… I feel hot… I feel hot! I will re-enter…”聞こえる・・・・聞こえる??・・・応答して!・・・応答して!・・・何とか言って・・・熱い!熱い!何で?45℃?45?50?だからどうしたっていうの・・・しっかりして・・・苦しい・・・苦しい・・・酸素・・・酸素・・・熱い・・・これはまずいわいったいぜんたい、どうすればいいの??何なの??応答して!!どうやって交信すればいいの??はい、なに?交信再開・・・41・・・これよ!はい・・・熱い・・・熱い・・・どうしようもない・・・あつい・・・炎が見えてきた・・・炎が見える!熱い!・・・32・・・32・・・41・・・お終いなの?そんなことわかってるわ・・・熱い!熱い!でも再突入するしかない
ロシア語は理解できないから英語字幕から察するしかなく、微妙なニュアンスはわからない。不謹慎で顰蹙を買いそうだが、超意訳するとSMプレイで火あぶりと緊縛で攻められるM女の悶えにも聞こえなくはない。
また、映画「アポロ13」を観たものは記憶しているかもしれないが、大気圏突入時は交信はできない。ということはこの説は作り話なのかもしれない。
アポロの月面着陸もスタジオで壮大な撮影された壮大なねつ造だという説に代表される宇宙開発にまつわる陰謀説のひとつなのかもしれない。